待合室のベンチ
Studio Cocoonの待合室にあるベンチには、ある特別な物語があります。
このベンチは、1947年から2021年までの74年間、多くのダンサーたちを育てた「平岡・志賀ダンスアカデミー」で長年使われてきたもの。
スタジオの設立から閉校まで、幾多のレッスンや舞台の裏側で、生徒や保護者を静かに見守り続けてきた椅子です。
歴史を受け継ぐ形で、このベンチをStudio Cocoonが譲り受け、いま、私たちの新しいスタジオの待合室に設置しています。
実はこの椅子、1970年代のハーマンミラー製のエアポートベンチ。シンプルながら洗練されたデザインと、公共空間でも耐えうる機能美が融合した逸品で、今なおその存在感は色褪せません。
レッスン前に少しリラックスしたり、
付き添いの方がそっと腰をかけたり。
このベンチには、過去から未来へとバトンをつなぐような、静かな温かさが宿っています。
Studio Cocoonにお越しの際は、ぜひこのベンチにも少しだけ目を向けてみてください。
長い歴史の中で刻まれた時間と、静かな佇まいが、あなたを優しく迎えてくれるはずです。