大人になって、自分のために踊って
バレエを続けていると、
いつの間にか「次の発表会」が基準になっていくことがあります。
振付を覚えられているか。
立ち位置は合っているか。
周りより遅れていないか。
舞台に立つ経験は、確かに特別で、
目標があるからこそ頑張れる時期もあります。
でも、ふと立ち止まって思うことがあります。
踊る理由は、発表会だけなのか。と。
大人になると、
仕事でも家庭でも、いつも結果を求められます。
「できたか」
「役に立ったか」
「評価されたか」
そんな毎日の中で、
身体を動かす時間まで、同じ物差しで測らなくてもいいのでは、と思います。
今日は、少し身体が軽かった。
呼吸が深く入った。
昨日より、床を感じられた。
それだけで、十分な日もあります。
大人のバレエは、一直線に上達していくものではありません。
むしろ、
・できていたことができなくなる日
・身体が思うように動かない日
そんな日の方が多いかもしれません。
それでも、
スタジオに来て、バーに手を置いて、音楽を聴く。
その時間を持っていること自体が、すでに価値なのだと思います。
Dance Labo Cocoonの大人クラスでは、
「こう踊らなければならない」という正解を、置いていません。
・身体を整えるため
・感覚を取り戻すため
・ただ「私の時間」を持つため
踊る理由は、人それぞれでよくて、
成果が見えにくい時間も、
身体の中では、静かに積み重なっています。
踊る理由が、
「誰かに見せるため」から
「自分のため」に変わった日。
その変化こそが、
大人になってからバレエを続ける
一番の贅沢なのかもしれません。

