選んだ道を歩く
アメリカの詩人、
Robert Frost の有名な詩に、
The Road Not Taken という作品があります。
詩はこんな情景から始まります。
黄色い森の中で、二つの道が分かれていた。
旅人はそこで立ち止まり、
どちらの道へ進むべきか考えます。
どちらが正しい道なのかは分かりません。
両方を同時に歩くこともできません。
そして最後に、詩はこう結ばれます。
私は人のあまり通らなかった道を選んだ。
それがすべてを変えた。
人生の分かれ道を象徴する、とても有名な詩です。
振り返ってみると、人生にはいくつもの分かれ道があります。
どちらが正しいかは、その時には分かりません。
地図もなければ、答えもありません。
だからこそ最後は、自分で決めて歩き出すしかないのだと思います。
人生は、
正しい道を選ぶことよりも、選んだ道をどう歩むかで形になっていく。
これは仕事にも通じることではないでしょうか。
どの会社に入るのか。
どの仕事を選ぶのか。
もちろん大切な決断です。
しかし、本当に人生を形づくるのは、その後の時間なのだと思います。
どのような姿勢で仕事に向き合うのか。
どのような人と出会い、何を学ぶのか。
どのような時間を積み重ねていくのか。
道は、歩くことで少しずつ形になっていきます。
そして、この話は夫婦の関係にも通じるように感じます。
誰と結婚するのかは、確かに大きな決断です。
しかし、それ以上に大切なのは
その人とどのような人生を共に歩んでいくのか。
同じ相手と結婚しても、
どのような会話を交わし、
どのような時間を共有し、
どのように困難を乗り越えていくのかによって、
人生の景色は大きく変わります。
結婚もまた、
「正しい相手を選ぶ」ということ以上に
選んだ相手と、どのように道を歩んでいくのか
という物語なのだと思います。
振り返れば、
人生にはいくつもの分かれ道があります。
そのときにどちらが正しかったのかは、
後にならなければ分かりません。
ただ一つ言えるのは、
歩いてきた道だけが、自分の人生になるということです。

